新しい時代はもうやってきている-『人生100年時代の新しい働き方』小暮真久【著】

最近の書棚に並ぶ中で目立つタイトルは「AI(人工知能)」「独学」、そして「働き方改革」に関係するものです。

AIはもはやトレンドではなく、時代を動かす大きな潮流となっています。いずれの書籍にも大なり小なり、AIによる時代の変化が描かれており、スマホが世界を席巻したように、その流れに抗うことは難しそうです。

独学についていえば、そんな速い流れの中を進んでいくための学びを、与えられるのではなく、自ら切り拓いていくことが必要とされています。そのための「学び」は、例えば検定や資格取得などもあるでしょうが、それ以上に「哲学」であるとか「歴史」といった、AI時代が到来するにあたっての「自身が立脚する場所」「行動指針」「美学」を確かめる、生き方をはっきりさせるようなものであるでしょう。

そして働き方改革の流れは、これは自分の職場においてでですが、顕著に感じられます。労働時間の短縮はもちろんですが、生産性の向上は必要とされています(できるかどうかは個々人によって違いますが)。

 

で、最近読んだのは『人生100年時代の新しい働き方』という本。

「人生100年時代」も、ここ最近よく耳にすることです。

医療技術の発展よって長寿化が進み、どうやら100歳まで生きることは想像に難くなく、となると「60歳で定年で、その後は引退生活」というのは過去の話で、80歳90歳まで働くことが必要となってきます。

(下記の記事でも触れました)

学び続けることをやめてはいけない-『一流の学び方』

 

自らが新しい働き方を、自らの手で作っていく必要がある。

 

そのためにはどうすれば?ということを、本書は「五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)」を軸に、その五感をより拡張してパフォーマンスを高めるという提案をしています。

たとえば「視覚」であれば、「見渡す(Foresight)」「見抜く(Insight)」「眺める(Viewing)」と分類し、「未来を見渡す」「本質を見抜く」「ありのままを観察・眺める」といった言葉で「みる」ことそれ自体を拡張します。なるほどその意識で物事を見れば、同じ問題であっても新たな気づきが訪れる。新たな視点でブレイクスルーが訪れることもあるでしょう。
-VR(ヴァーチャル・リアリティ)、AR(拡張現実)などは、人間の能力を拡張するもの。五感の拡張は、そこにもつながるような気がします。

 

本書の表紙にある「LIFE SHIFTER」という言葉、それは人生という長い旅路を、自らの五感でもって切り拓いていく旅人の如くです。

自分の人生とは他の誰が生きているわけでもなく、自分という人が生きている。

会社がすべて世話をしてくれるような時代でもない今、ぶらさがったりしがみついたりではなく、未知なる場所にどんどんと分け入っていく力が必要とされます。

 

 

ところで『死ぬ瞬間の5つの後悔』という本があります。

・自分に正直な人生を生きればよかった

・働きすぎなければよかった

・思い切って自分の気持ちを伝えればよかった

・友人と連絡を取り続ければよかった

・幸せをあきらめなければよかった

まあその5つが後悔するかどうかは人それぞれですが、「つねによりよく」ありたいと思う精神は失いたくはなく、そのためにはまるで少年のように、やりたいところに突き進むようなパワー、好奇心、無邪気さを忘れずに、「わくわくし続ける」ような仕掛けを自らに施していたいもの。

 

ところで直属の上司と雑談の折、上司がこの本を手に取ってぱらぱらっと目次を見て、「私はここに書いてあるのはぜんぶ大丈夫、いつ死んでも大丈夫ね」と言っていて、そりゃーすごいなと思いました。それはもうすこぶる働く人なんですが、「働きすぎ」とは感じていない、ということでしょうか。そのあたりは他者が判断することではなく自己判断。「いつ死んでも大丈夫」と言えるくらいに、日々を懸命に生きるとは、それはかっこいいことです。

 

ずいぶんばらばらと、思考が流れるままに書きましたが、まあとりあえずそんなところです。今日は飲んでいません。

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