ぽこぽこクラブ「あいつをクビにするか」@花まる学習会王子小劇場

20161028-oji

感覚の新しさを体感した舞台。単純に面白い。飽きさせる暇を与えない魅せ方。デジタル寄りというのか。すっかり演劇を見ていないので、その進化を感じるとともに世代が違う感じがした。もっと深めて見せる場面を、あっさりダンスシーンに転嫁してストーリーを軽やかにする演出は新しく感じられる。その効果が生かされて尖ったシーンの先鋭はより研ぎ澄まされる。

演者もみな上手だ。個々人の力量はあれど、気にはならない。知人が出ていると肩入れしてしまうものの、初見の三上さん含め、皆さんとてもおもしろかった。

が、コモディティ化は避けられない。その中で「その人じゃなきゃだめ」という居場所を見つけられるかられないかは勝負だろう。演技上手にプラスアルファ、イケメンにプラスアルファ。物語の結末は現代的で納得しました。

 

たとえば漫画でいえばドラゴンボールとか風の谷のナウシカとか、そういった優れた作品を子供世代に体感した人たちが作り上げる作品というのは、原初体験の土台を踏まえてより優れたものになるだろう。そしてその次世代は、もっと研ぎ澄まされたものを作るだろう。その先はどうなってしまうのだろうか。

漫画にせよ映画にせよ演劇にせよ、最近は表現されるアート作品がいずれもおもしろいばかりにあふれている。作る側も観る側も蜜月で幸福だ。さあどうしたものだろう。

 

作品は日々更新されている。面白いものは面白い。できれば上書きされないでほしい。いずれされるのだろうけれど。

そして演劇に何を求めに行くかと言えば、その熱意を求めるのだと思った。当然ストーリーや演技を観に行くのだけれど、本当に大事なのは舞台に立っている演者の熱だ。それさえあれば物語や演技力は二の次なのではないか。もちろんそれは、今日の舞台がおもしろかったから言えることではあるのだけれど。

 

などと、いろいろ貰った舞台でした。おもしろかった。

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