猫に噛まれて

メル

A post shared by nawachiyo (@nawachiyo) on

 

ボブ・ディランの名曲「風に吹かれて」に倣ってのタイトルですが、その響きのカッコよさ・滑稽感がずいぶん違います。

 

猫に噛まれたんですよ。

 

妻の実家にお邪魔していたんですが、実家には猫がいるんです。もう老猫で、「噛み癖あるから気をつけて」とは言われていたんですが、徐々に距離を詰めつつ、さわっても大丈夫で、首輪のあたりが気持ちよいみたいで、そのあたりを触っているとおとなしく、されるがままになっていました。娘も僕が触っている傍らで一緒に触り、喜んでいたりもし。猫も嫌がる素振りもなく。

 

夜、夕飯が終わって皆でゆるゆると酒を飲みながらテレビを見ていたんですが、猫がそばにやってきて、僕もなんとなく触っていたんです。そしたら今度は腹を見せたので、おっ、これはさらに警戒心を解いたのか?と思った次の瞬間、触っていた右手の手首あたりに「がぶっ」と噛みつきました。

僕も酔っていたのであまり痛くはなかったんですが、そして噛まれるがままにしていたんですが、っていうのも下手に振りほどこうとすると余計に傷も深くなると思った、わけでもなく、噛まれたときは「おお噛んだな」くらいにしか思いませんでした。すぐに猫は離れてどこかへ行ってしまったのですが、実家の皆は驚いて、それなりに血も出ましたし、消毒したり抗菌剤を塗って処置。娘は驚き泣き出して、いやいや痛いの俺だから、とか思いながらもそのまま酒を飲んで眠くなったので寝ました。

 

今朝目覚めると、結構右手首中心に痛み増し。腫れたりもして。ただ処置をちゃんとしたのであまりひどくなく、ひどい時はもっと腫れたりするそうで。

というわけで帰京して医者に行き、「処置が良かったんですね」と言われひと安心。

 

ただ、「何があったんですか」ということへの回答が「猫に噛まれたんです」っていうのは、次の反応としてそれなりの可能性で「笑われる」ということに気付きました。さすがにお医者さんはそんなことはなかったんですが、薬局の薬剤師さんも、「それは大変でした」という言動ながらも顔は笑っている、というか空気感はほころぶ。

自分の母親に至っては、「猫に噛まれたんだよ」と伝えると大笑い。いやいやいや、まあお笑いいただくのはいいけどもそんなに笑うって。

娘と一緒に大家さんに家賃を払いに行ったら、娘が大家さんに僕の手首を見せ、大家さんが大仰な表情で「ええっ、なにがあったの」と心配そうな表情のところに「猫に噛まれたんです」と言うと、大家さんの表情もゆるみ、笑いながら「それは大変だったねえ」と。

 

きっと猫を飼っていたら、猫の気性によってはよくあることなのでしょうが、生涯初の「猫に噛まれる」経験が不意に訪れたことにより、少なくとも数人の方にお笑いいただければ本望。貴重な体験をさせていただきました。やりたくたってなかなかできない。でも猫は可愛い。それはもうそういうものだということで、そのうち猫を飼いたいとも思っています。しかしこの文章を書くためにキーを叩くのも痛みを伴い。災い転じて福となす。

 

先日二日続けて「愛と奇跡は宇宙のギフト」というカードを引きました。きっとこれも「宇宙のギフト」。

がぶりとやられたその奇跡も、宇宙からの贈り物ということで、むしろ感謝で鷹揚に、また明日からがんばってまいりましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です