あちらの方に導かれるがままそのまま

black-cat

突きささるほどの激しい日差しに朝、墓の合間から黒い猫がこちらを向いてじっとしており、まるでどこか、あちらの方への入り口が、その先にあるかのようでした。

七月七日、七夕だけに、願いを胸にその猫に導かれるまま行ってしまってもよかったかもしれません。それならそれで、一年に一度だけではあっても、お会いできることも叶ったかもしれません。

どうやら猫はこちらを見ていましたが、私は日差しにやられてくらくらしておりました。

今もまだお待ちいただいているのならば、ぜひお導きくださいますようにとお伝えしておきましょう。

ところで今もまだ、お待ちいただいているでしょうか。

ええ、今となってはそれだけが心配です。

お待ちいただけているでしょうか。

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