書の世界。人それぞれの「安心」

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東京メトロ南北線王子神谷駅構内に貼られていた数々の書。

右側には沢山の「安心」

なんか面白いな、と思い、目の前を通り過ぎた際にふとシャッターを押したのだけど、改めて観てみるとやっぱり面白い。

 

「安心」っていう語について、こんなにじっくりと観ることは普段は無い。バランスの良い字。思いきりの良い字。点やハネ。皆同じ「安心」なのだけど、書く人それぞれで全然違う。

きっと飾られた一枚に至るまで、沢山の「安心」を書いて、その中でも一番良いものを提出して飾られた、みたいな経緯があると勝手に想像する。書き続けるうちにそもそもの意味は解体され、「安」と「心」を書く、その字形、書き順、力の入れ具合といった、文字自体を書くという領域に入り込んで、そして書き終える。

書を記すというモードをくぐりぬけて目の前に現れた「安心」は、なんかちょっと普段の「安心」とは違って見え、そもそも安心って何だ?というような、不思議な気分になっただろう。

そんな経緯を経て飾られた「安心」は、もし書いた本人であれば、ただの見物人が観るのとは違って見え、「ああ今ならこんな風に書くのに」とか、あるいはしばらく書いていなかったら、「この時は上手に書けたけど、今はここまで上手くは書けないな」と思ったりする。

まさにその瞬間にのみ書くことのできた「安心」がそこにはある。

 

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とか思いながら書の世界を観ていたら、だんだん大人の方が書いたのであろうコーナーになってきて、これはこれでいろんな字形や文言があって面白いが、書の世界の深さの入り口に立ったような気分になり、ちょっとくらくらしてきたので、あまり長居はせずにその場を通り過ぎた。

書の世界はどんどんと足を踏み入れていきたいジャンルのひとつと思っています。きっと、はまるんだと思います。

 

 

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