故郷を見つめ直す写真―生け垣

nearhomeagain

写真は故郷の実家近隣の風景。生け垣の奥には背の高い木々。その向こうに高等学校がある。特に何の変哲もない画。

 

故郷が雪国の妻に聞くと、風景の違いとして一番特徴的なのが「生け垣」なのだそうだ。年間の数か月を雪が覆い尽くす土地だから、なるほど生け垣は生育しない。子供の頃から当たり前に見ている風景が、誰かしらにとってみれば不思議な光景に見える、というのは当然と言えば当然だが、その話を聞いてからこの光景はまた違って見えた。

 

故郷は南房総、南国と言えば南国で、雪が降ることは年に1回あるかないかくらい。この生け垣の連なりは私が生まれた頃からあったし、今もあるし、おそらくこの先もあるだろう。生け垣の脇を通って通学するのが当たり前であり、この風景自体は否応なく私の身体に染みついている。当たり前過ぎて、風景として目にはしているのだが、ほとんど意識しない。そこに生け垣があることすら忘れる。

 

という生け垣を、改めて撮ってみる。なるほどこんな様子なのか。荒々しいんだね、夏の生け垣は。

 

構図としては昨日の「団地の画」に似ている。私にとってはこの生け垣に原風景が宿っており、例えばあの団地で生まれ育った誰かにとってみれば、あの団地の画に原風景が宿っている、のだろうか。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です