刹那のこと

~20131124 036

確か新宿区四谷の、廃校を利用しての区民施設に訪れた際に、廊下に貼られていた写真だったと記憶している。おそらくはその施設が学校として機能していた頃の、当時在籍していた生徒たちの集合写真であろう。先生ふたり、生徒47人。

写真という画像転写装置が発明され一般化されゆく中で、いわゆる「集合写真」と呼ばれる撮影形態は、写真機が普及してゆく初期の段階から撮られていたらしい。幼い折、自分も同様に集合して撮影がされた現場にいたことをもちろん覚えているが、何だか気恥ずかしいような、どんな顔をしたらよいのかがわからないようなだったことを覚えている。その面子が再び会することは無いとは当時は思ってもおらず、ただ漠然とそこにいて、無防備に顔を晒していた。まあそれが何だということもないけれども。

まもなく40歳を迎える身だが、写真に写りこんでいた私は40歳であるところの自分自身のことなど想像しているはずもなく、ただその写った当日とその前後数日のことぐらいしか思っていなかっただろう。その前後数日が連綿と、今居る、まさに現在と地続きで続いていている事実は不思議だ。

成長の過程や恋の味、邂逅の妙や、いつの間にか終わっていた様々など、過ぎゆけば一切が刹那であることをつくづく思う。

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