カミュ『異邦人』を読みたくなる季節

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夏の盛りがすこぶる盛りを迎えています。日中の出勤は暴力です。日差しも地熱も容赦がありません。冬なら将軍、夏なら大名か。光が多くてめまいがします。

 

先日Facebookで「夏がすっかり夏だね」的な投稿した際、旧い友人が「子供の頃の思い出は、圧倒的に夏が多いよね」と返信してくれました。なるほど確かにそうだと思ったのでした。でもそれは何で?と考えたのですが、子どもの頃の夏は夏休みで、遊びを本気で遊んでいたから記憶が鮮明だったのか、とか、あるいは夏は光の量が多くて様々な光景が鮮やかに見えたから?とか、なんかいろいろ思いました。

 

大好きな小説のひとつにカミュの『異邦人』があるのですが、主人公のムルソーは人を殺すんですが、その理由を「太陽のせい」と言います。夏の本当の盛りの天にある太陽を目にすると、「太陽のせい」とする理由もわからんでもありません。夏の太陽は人智を超えた力を持っています。その普遍を小説に物したからこそ、カミュの名は今なお現代に残るのです。

この本当に暑い夏の盛りに読むのにぴったりな一冊。

 

 

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