ここにいるようないないような

rakuyou

歩いていてふと、今ここにいる自分がここにいないような心地になる、そんなことがある。

「いったい今ここでなにをしているのだろう?」というふうに。

まるで夢の一場面に立ち会っているかのような感覚だ。

そんなときは決まって夢の方が現実を覆いつくそうとしていて、きっともう夢の中にいるのだろう。現実を歩いてはいるのだろうが、そんな心地自体が夢の側からの声に違いなく、むしろ夢の側に立って現実を見つめてみれば、その樹々の繊細な線や、落葉の色彩の豊かさに鋭敏になる。

もっと見据えてみれば、より細やかに豊かな世界が広がっていることに気付く。ひとつひとつは独立していて、それでいて総体である。

今そこにいることそれ自体を豊かに感じるためにも呼吸する。呼吸に立ち返る。前後関係放り出し、「今ここ」であることの豊穣に思いを馳せる。

自然に身をゆだねる。耳を澄ませる。

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