STORE HOUSE Collection Thailand-Week

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初日はストアハウスカンパニー「Remains」と、B-floor「Red Tanks」のプログラム(2日目は、タイのもうひとつのカンパニー、Democrazy Theatre Studio「Hister the King」が上演される)。

 

昨年、2015年7月に観劇したときの感想は下記。
ストアハウスカンパニー/Remains(2015年7月3日)
ストアハウスカンパニー/Remains – その2(2015年7月5日)

 

それから約半年、再びのRemains。
初日的な緊張、荒さ、曖昧さはあったものの、やはり相当の舞台であった。個性を奪われたひとりひとりの、視線、面構えに胸が震えた。

古着を身にまとった演者たちが、舞台奥から列をなし、連なって舞台前に歩いてくるシーンがある。舞台前で画を作り、崩れ落ち、崩れ落ちた演者は再び舞台奥へ行って、また列をなし前に歩いてくる、と、ひたすら繰り返す。演者たちは手を引き、つなぎ合い、抱き合い、あるいはもたれかかり、どうにか前へと進もうとする。そして舞台前で崩れ落ちる。繰り返す。

もう何度も観た場面だが、それでもやはり魅せられてしまうのだが、今回、今までに感じたことのないことだったが、そのシーンが最近見たシリア難民の映像か写真かの画を、急に想起させた。急に、重なったのだ。その途端に、全身に痺れのような、寒気のような、電気のようなものが走り、別に泣きたいわけでもないのに胸が熱くなり、涙が出た。今観ている、着の身着のままの人たちの列が、現実的に世界で起きている場面を呼び起こし、いったい何を観ているのかよくわからなくなった。

演者/難民たちは、必死に前に向かう。時に笑う人もいる。どうしようもなく、笑ってしまうことだってあるだろう。誰かをおぶって歩く人がいるが、それは誰なのだろうか。舞台前から客席の向こうを見つめる目は、いったい何を見ているのだろうか。

最後には集団の意志として、どうにかひとりだけでも生き延びてほしいと、より高くを、高みを目指す。届くかどうかはわからないが、個性を奪われた集団の意志は、しかしながら生きることを望むのだ。

 

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そして観劇後は、初日の乾杯。

2月28日まで開催されるタイ週間。ぜひ沢山の人たちに観てほしい、目撃してほしい舞台です。

 

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