Thelonious Monk / Genius of Modern Music vol.2

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耳が開くということ

1年ほど前まで、ジャズがうまく聴けなかったんです。「うまく」っていうのはつまり、「いいな」ってあまり思えなかったんです。「なぜ」と言われれば、今思えば「耳が開いていなかった」んです。それがあるとき、「耳が開いた」感覚があったんです。「あっ、なんかいいな」っていう風に、身体にすいっと入ってきたんです。それから、名盤と呼ばれるジャズの音源を色々と聴いてみました。そしたら、「いい」んです。

何がいいって、ジャズの音は「人に近い」感じがするんです。聴いていて心地がよい。それは大人になったということなのでしょうか。まだ初心者なので何とも言えないのですが。

モンクとの出会い/耳が開くきっかけ

図書館で仕事をしているんですが、業務のひとつとして、イベントを企画するっていう仕事があります。人前で喋ってくれる人を探し、その人を呼んで、お客さんを集めて、講演会を開く、というイベントの企画・運営です。

で、誰かふさわしい人がいないかと日々探すんですが、ある時、図書館にある本を色々とみている際に、1冊の本が目につきました。

数学者であり、ジャズピアニストである著者の中島さん。彼女だからこそ語ることのできる、数学と音楽の絶妙な関係。これは面白そうだ!と、だめもとで連絡をしてみたんです。返信がないので諦めていたら、、、しばらくしてから返信がいただけて(普段中島さんがあまり見ていないメールアドレスに連絡をしていたのでした)、快く登壇の返事をいただけたのでした(その時は本当に嬉しかったのです)。

で、お会いし、打ち合わせをし、講演の当日を迎え、即興の演奏などもしていただき、いらしていただいた沢山のお客さんからも好評を得て、とても良い講演だったのでした。

で、その際に、登壇者の中島さんが講演にて紹介していたのが、このセロニアス・モンクでした。

優れたジャケットデザイン

この音源については、最近初めて聴いたものです。

デザインのレイアウトの本で見かけたことがあったんです。だから聴いてみた、という、入り口はジャケットだったんですけど。この頃のブルーノートのジャズアルバムのジャケットには優れたデザインのものが多く、他にも「いいな」と思えるジャケットは沢山あります。

このアルバムで言えば、金赤を地色に、上部にあまり大きくないモノクロの写真と、THELO-NIOUS(黒文字)MONK(白文字)の印象的なフォントがレイアウトされています。ジャケットデザインとして面白い。で、実際に聴いてみると、「憂いは帯びていながらも、人生は楽しい」音が充満し、空間を覆い尽くします。

おー。ジャズの喜びをもっと早く知っておけばよかった。そんな風に思いました。

でも同時に、今更ながらに知ることができて幸運だ、そんな風にも思ったのです。

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