東京

grave-and-buliding

 

都会の一角でシャッターを押す。墓地と高層マンション。いずれも狭いところに肩を寄せ合いながら、ひとところに収まっている。

 

高度経済成長の時代、各地で開発が進み、東京のあらゆるところで土が掘り返された。が、土を掘るたび次々と人骨が出てくるものだから、そのたびに工事は中断し、なかなか開発が進まない。

が、ある頃から、工事現場がブルーシートなる水色の大きなシートで覆われるようになった。おかげで工事の現場は外から中が見えなくなった。工事が中断されることもなくなり、建築物が次々と建造され、開発がどんどんと進んだ。

 

遠目には墓石もビルも同じ形態だ。そうやって、今の東京はある。大切な部分は隠され、気付いたら結果が眼前にあり、あとは祭りと共に忘れさせられる。

 

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